2005年6月、麺屋武蔵で修行経験がある店主が営んでいた麺屋あらき@実籾の2号店としてオープンしました。麺屋あらきは現在閉店しているのでこちらが本店ということになります。ちなみに竈の番人とは店主の親族が営んでいた洋食屋の屋号だそうです。
麺屋あらきでは武蔵風の醤油ラーメンでしたが、こちらは濃厚豚骨魚介のスープです。ただ嫌みのない濃度で醤油味をしっかり立たせているので最後まで飽きずに食べられますね。茹でたタマネギが乗るのも特徴的です。生タマネギで辛みや食感を出すのは見かけるけど、茹でることによってスープとの一体感を演出したかったんだろうね。スープ表面には海老油が浮いています。このあたりは武蔵のエッセンスを残していますね。麺はカネジンの特注麺。中細麺ですが小麦がぎっしり詰まったようなしっかりした歯ごたえがあります。
券売機をじっと見ているといつの間にかメガ豚らー麺というメニューが出ていました。それを頼もうかと思ったけど¥1400ということで躊躇していたら、メガ肉なるボタンを見つけたので追加してみました。メガ豚というネーミングは福たけ@桜木でも使われていましたが、あちらではスープに大量の豚骨を使ったという意味だけど、こちらは単純にでかいチャーシューが乗るというものです。バラ肉なので脂身も多いですが、食べづらいといったことはなく味付けもしっかりされているので単品として成り立っているね。刻んでご飯に乗せたら絶対うまいだろうね。
適度に油分も蓄えた濃厚な豚骨魚介ですが、それ以上に鰹節を中心とした魚介出汁のインパクトが強く、ありそうでなかなかない味。方向性としては渡なべ@高田馬場などに近いね。個人的には好みの味でたまに無性に食べたくなるなぁ。