2016年2月1日オープン。せたが屋@駒沢大学で修行を積んだ兄と、麺や七彩@都立家政出身の弟の兄弟でオープンした自家製麺ばくばく。こちらはその兄が開いたブタソバ屋をリニューアルした店となります。化学調味料不使用。卓上にはカツオ玉ねぎや7種類もの香味油といった、独自のアイテムが用意されています。
「比内地鶏のコクと煮干の旨味が交わる、素材の良さが伝わる優しい一杯です。」という説明書きの通り、第一印象として出汁や油から比内地鶏のコクを感じます。これに引っ張られるように甘みを感じる醤油味。煮干がもっとガツンと来るのかと思ったけど、全体として三位一体にまとまっていますね。麺は手揉みで縮れを加えた自家製麺の太麺。もちもち食感で存在感があります。こちらの店主の修行先はせたが屋かと思いますが、どちらかというと七彩のような特徴を持っていますね。
「煮干の旨味に背脂の甘み。ほど良いこってりさがクセになります。」とのこと。背脂、煮干し、太麺という部分をピックアップすると燕三条系をイメージしますね。敢えてそこと比較をするなら、このラーメンはその特徴的な要素を、ものすごく高いレベル且つバランス良く発揮しています。もちろんスープだけでなく麺も具材も含めて。ラーメンは時には勢いであったり強引さも必要だと思うけど、それらとは一線を画すストライクゾーンを外さない緻密な味作りにただただ感心します。