元板前の店主のお店で以前はこの近くで屋台を出していたそうです。店内はカウンター7席に小上がり席が8席分で和の雰囲気で統一されています。水の器も白磁のものでおしゃれです。和食出身らしく「季節のごはん」という時期で異なる食材を使ったメニューもあります。
和食出身の店主らしく見るからに和風の面持ちですね。豚骨、鶏ガラベースのスープと、煮干し、宗田節、干しエビ等のスープをブレンドしています。全体的には非常に静かなスープですが、その中でも前半は煮干しが香り、後半は醤油ダレの甘味を特に感じました。麺は多加水の平打ち麺。手もみされているのか縮れが強く入っていますね。なかなか楽しい麺ですが繊細なスープに対しては意外と固め。チャーシューや玉子などの具材も良い仕上がりで、パーツごとの完成度は目を見張るものがありますね。
この店の落ち着いた雰囲気は魅力の1つだと思うが、回転の悪さも同時につきまとうんだよね。なんて思いながら、過去に塩そばやつけそばは食べてことがあるので、レギュラーメニューとして未食の唯一のメニューをオーダー。繊細なスープがベースとなり、胡麻ペーストも弱め。ぼんやりした雰囲気の中で後からじんわり辛さがやってくる。担々麺のような感じを想像していたのですが、そこはしっかりむさし野らしさを出していますね。