もともと佐貫大勝軒グループの「大黒屋本舗」として営業していましたが、2006年5月より独立。大黒屋本舗の昼の味をベースにさらに濃厚でパンチの効いた和風豚骨スープに仕上げ、そこに新たに自家製麺を合わせて提供しています。このジャンルにおいては既に六厘舎と人気を二分するほどの人気店です。
大黒屋本舗の時にも何回か行ったのですがその時と比べてさらにパワフルになっています。髄まで溶け出した超濃厚和風豚骨スープで魚粉もかけられていますね、そこにまた超極太の自家製麺がたっぷりと入ります。でも豪快なだけじゃなく適度な旨味でバランスを保っていますね。これは旨いなぁ。このようなスタイルはトレンドになりつつありますが、やはり頭一つ抜けているような印象を受けました。
前回はたまたま空いていましたが今日は外待ち10名程の混雑模様。中華そばよりもつけそばを頼む人が多いですね。動物系の濃厚なスープに魚粉も投入されたつけ汁は中華そば同様かなりパンチが効いています。しかも表面に脂の泡が浮いていて、ここにも魚介の風味を閉じ込めてるのでより強調されています。白色の太麺は小麦の香りを感じながらもつるつるです。麺は日々改良を加えているそうですね。スープ割には刻んだチャーシューがたくさん入ってきてびっくり。
久々に来たらつけ汁がさらにドロッとしているのと同時に魚粉のインパクトも強くなっています。脂の泡はなくなりましたがスープそのものの濃度を上げてより一体感が生まれていますね。つけ汁の進化に合わせて麺も前回と変わってますね。より小麦の密度の高い強靭な麺になっています。すごく原価率が高そう。これはしばらく行列が途絶えそうにないですね。
以前は店頭に長蛇の列をなしていたが、現在はOMAKASEか毎朝8:30から店頭で、1日44名までの予約制に変わりました。そして変わったといえば店内の雰囲気も以前と異なります。以前は一般的なラーメン店にある、丁寧ながらも威勢の良い接客だったけれど、割烹のような落ち着いた雰囲気とともに緊張感が漂っています。そして何より変わったのは看板メニューであるつけ麺が様変わりしました。全国的な有名店がここまで大幅にシフトチェンジをすることに驚きですが、このTOKYO-Xというブランド豚に余程の自信があるのだろうね。たしかにつけ汁はすごい旨み。魚介出汁に頼らないストレートな味に凄みを感じますが好みは別れるかもしれない。つけ汁としてはそれほど塩分は強くは無いけれど、しっかり粘性があるので麺は軽く潜らせるくらいで良さそうです。その麺は7〜8mmはありそうな極太麺で、食べ進めると顎が疲れるくらいの噛み応え。表面はみずみずしく小麦の香りが心地良くも無垢な味わい。具材に関してはつけ汁に極太メンマが沈んでいるのと、別皿で提供される様々な調理法を施されたチャーシュー、焼売。どれも美味しいのはもちろんだけど、これだけの種類のチャーシューを仕込むのは大変な労力だろうね。ただ焼売はボリュームがありすぎるので個人的には無くても良いかも。あとは、どうしても前半にピークが来てしまうことに加え、具材が肉系ばかりで箸休め的な要素も無いんだよね。締めのスープ割りはゆず風味でさっぱりいただけます。