2014年3月24日オープン。店主は名店「支那そばや」にて7年間在籍後に独立。そして黒い看板に☆マークが入っており、これだけで分かる人もいると思いますが大の矢沢永吉ファンのようですね。店内のBGMはもちろんのこと、ポスターやグッズ等もディスプレイされています。そして永ちゃんのポスターの隣には、師匠である佐野実さんの写真も飾られています。
同じく支那そばや出身店である、すぎ本@青葉台や嶋@西新宿五丁目は、醤油色が強いスープに鶏油が光り、支那そばやに通ずるものを感じつつもさらに独自に進化させたようなオーラが一目で伝わってきたのですが、正直この醤油らぁ麺を見ても背景に支那そばやを感じないんですよね。ただスープを一口飲んだ瞬間にそんなことがどうでも良くなりました。これは美味い。名古屋コーチンや山水地鶏を中心に各地の厳選素材を使用したスープは師匠譲りですが、数種類ブレンドしたという醤油を立たせすぎず出汁感を重視しています。特に印象的なのは最初にふわっと香る煮干し。支那そばやよりも和風に舵を切っており良い意味で親しみやすさがありますね。また丼表面に油が膜を張っているので終始熱々なのも特徴。麺はテボで茹でられ平ざるで湯切りが行われた自家製の細麺。想像より太さがないですが、シルキーさとコシの強さが見事に共存しています。チャーシューは肩ロースの吊るし焼き。ブラックペッパーの風味をつけた極太のメンマは雑味なく歯切れの良さが心地良く、名古屋コーチンの味玉は控えめな味付けながらも玉子そのものが非常に濃厚です。