2010年3月湯河原の住宅街にオープン。店主はもともと和食出身ですが、訳あって親族の経営するラーメン店で働きながら、自身の理想の味を求めているうちに支那そばやや69'N'ROLL ONEと出会い、嶋崎氏からラーメン作りを教わったそう。今では69'N'ROLL ONEインスパイアとして数々の雑誌で紹介されていますが、しっかりオリジナリティを追求しています。
69'N'ROLL ONEでいう2号ラァメン的な位置づけですね。比内地鶏のガラを使ったスープに生醤油を合わせています。澄んだスープですがやはり綿密な火加減調整で旨味を抽出したのでしょうか。シンプルながら深い旨味のスープです。複数の素材を投入し旨味を補うことをしないので誤魔化しがきかないですね。自家製麺は細めで滑らかな麺肌ですがしっかり力強さも持っており秀逸です。チャーシューは豚もも肉と鶏むね肉のものが入ります。
これはなかなかマニアックというか斬新なつけ麺ですね。麺は昆布の水出汁に浸かって出てきます。まずはそのまま麺を、次に塩をつけて食べますが昆布の出汁が濃厚なのでつけ汁がなくても充分に麺を堪能できます。つけ汁のベースはらぁ麺と同様だと思いますが、麺を浸しても昆布のアルギン酸によって出汁が麺にしっかりついて離れないので、つけ汁の味一辺倒にならずに味わえる何とも不思議なつけ麺でした。