2008年4月オープン。大和市の区画整備により移転となりましたが、こちらは以前「中村やessence」のあった場所ですね。高座渋谷の店舗より若干広めで映像の流れるモニターが置かれたりと若干雰囲気が変わりました。店主の中村栄利氏は海外に拠点を移しているそうで、なかなか店にいることは無いようですね。
中村氏一押しのメニューは麺とスープに少量のネギが乗るだけのシンプルなもの。かけそばを出す店自体が少ないですが、伊藤@王子や13湯麺@五香など自家製麺のイメージがありますね。中村屋は以前は大橋製麺所で現在は三河屋製麺ということで自家製麺ではないですが、スープに絶対的な自信を持っているからこそこのメニューが生まれたのでしょうね。塩味ですがやや茶濁を帯びた分厚い出汁、ニンニクや鷹の爪等の香りを移した香味油によって重層的なスープです。シャープな細ストレート麺との相性も良く、たしかに具材が無くても充分完成されています。
だしかけと共に注文すると丁度¥1000で収まるようになっていますね。ご飯の上に炙られたチャーシューと半熟の味玉が乗り、甘辛く味付けされたタレとスパイスがかけられています。まあ、これは絶対うまいでしょ。
以前はすっきり澄んだスープながら様々なダシが合わさった重層的な味わいでしたが、ダシの分厚さは感じられるものの、以前より醤油ダレを強めに打ち出していますね。系列店の三四郎@新御茶ノ水ほどではないけど。醤油にこだわりを見出すようになったのでしょうか。既に完成されたラーメンだと思いますがまだ進化の過程といったところなのかな。