1999年9月10日オープン。ラーメン好きなら知らない人はいない程の超有名店。中村栄利店主は昔からカップラーメンが好きで、その成分表の栄養素をそのまま天然素材にブラッシュアップさせ、スープ作りを始めたそうです。22歳の若さで開業し一躍時の人となりました。天空落としと呼ばれる湯切りパフォーマンスも有名です。
スープは繊細ながらも分厚い旨味が豊富です。鶏をベースに昆布や魚介の出汁を合わせていますが油にも一工夫が施されており、特にスープ表面に旨味が集中していますね。醤油ダレの風味も良く、あっさりした中にもしっかり印象に残る味です。麺は細ストレート麺です。この麺は一気に食べずに10本ずつくらいを箸で持ち上げて食べることで、口の中でスープと麺がちょうど良いバランスになります。特中村屋は2種類のチャーシュー、味玉、メンマ、ほうれん草、海苔、ねぎが乗る所謂全部のせです。提供直前に七輪で炙られるチャーシューは、溶け出した脂と炭火の芳ばしさが絶品。
さまざまな素材の旨味が混在しながらもしっかりまとまっているスープはさすがです。塩だからといって同系列のZUND-BARとも違いますが、醤油よりもダシの複雑さをより感じやすくはなりますね。ただ和風ダシとの相性を考えると個人的には醤油の方が好みかな。