1998年6月19日オープン。ラーメンの鬼として知られる佐野実氏の一番弟子の店。つまり店主は鵠沼海岸時代に修行されていたということですね。僕は残念ながら当時の本店には行ったことがないのですが、こちらの店舗からも古き良き雰囲気が伝わってきます。建物は年季が入っていますが清潔感を感じられる店内ですね。メニューは醤油と塩の2本柱にトッピング類というシンプルな構成です。
スープがたっぷり入っています。最近のラーメンにはあまり見られないかもね。佐野さんのラーメンは常に進化し続けていたけど、このラーメンは当時の支那そばやの味なんだろうね。名古屋コーチンなど厳選された食材を使ったスープは洗練されているし、他店とは一線を画す味なのは間違いないのだけど懐かしさも感じます。醤油がもっと強く出ているものを想像していたけどしっかり出汁感がありますね。
これほどに醤油と塩を迷わせるラーメン店もめずらしい。どちらも完成度が高いのでね。塩なので出汁感に関しては当然なんですが、タレの強さで言えばある意味醤油より強く感じるね。ただ出汁の丸みと塩のキレのコントラストがとても心地良い。麺は滑らかさが特徴ですが固さはありません。固い麺を良しとしている人にはお勧めできませんが僕はこういう麺好きだな〜。