1974年新杉田の産業道路沿いでスタートし豚骨醤油スープに鶏油を浮かべ、太くて短い麺を合わせた「家系」発祥の店。横浜ラーメンといえば今では家系を指すようになりました。ちなみにこの独特な麺は吉村氏自らが酒井製麺に考案したものだそうですね。2000年より現在の地に移転。プラスチックの食券を渡し、一度に大量の注文や味の好みまで暗記したり、一気に麺上げする作業工程を見るだけで食べる前から興奮してきますね〜。
吉村家ならではの黒磁の丼で提供されます。家系ラーメンは亜流含めもはや一大勢力となっていますが、その中でもやはり吉村家は独特ですね。見た目通り醤油がかなり強く、そこに大量の豚骨や鶏ガラを炊いたスープ、または鶏油のまろやかなコクをぶつけてバランスを取るような形です。酒井製麺の太平打ち麺は甘味や食感を上手く引き出されており、力強いスープをしっかり受け止めいています。また長さが短めなのも特徴ですね。この日はスープのコクも十分に感じられ、家系に見られがちな湯切りの甘さも無く、正直この完成度なら他の家系は足下にも及ばないだろうな。チャーシューは一般的に使用される煮豚ではなく、香ばしくスモークされた焼豚を使用しています。