2007年1月13日オープン。浦和の名店が春日部西口に移転しました。浦和駅周辺の高架下工事が原因のようで、期限付きで春日部に移転してきたそうです。店内には製麺スペースもありますね。
魚介系ダシが全面に出ていますが豚骨が濃厚なタイプではありませんね。具に茎ワカメが入っていますが海藻特有のぬめり成分をあえて出しているのかな。油によるとろみではないぬめりのような粘度を感じました。それによってつけ汁が麺に引っ掛かりやすくなっていますね。麺の器にレモンとワサビが添えられているのがおもしろいですね。味が引き締まり輪郭がはっきりするような感じがします 。
カテゴリー的にはいわゆる豚骨魚介ですが、近頃よく見かける強引なアプローチではなく、やや和風寄りに舵を切った上品なスープです。豚骨、鶏ガラベースですが油を取り除いているのだそうで、そこに煮干しや節を合わせています。化学調味料は不使用。この店の基本であるこのスープからさまざまなバリエーションを展開しています。
動物系ダシの濃度も上がっていますが、つけ麺で感じたようにとろみは油によるものだけでなく、アルギン酸という海藻特有のぬめり成分を使ったものかな?同じタイプのスープでも微妙に変化を与えることで、全く別のベクトルを持ったラーメンになるという実験的な試みを感じる楽しさがありますね。