2014年12月11日御徒町ラーメン横丁内にオープン。気むずかし家や烈士洵名などを手がけるボンドオブハーツが手がける新店です。屋号の「チラナイサクラ」には2014年に亡くなられたラーメンの鬼こと佐野実氏と、ラーメン評論家で新横浜ラーメン博物館広報であった北島秀一氏への思いが込められているそうです。従業員は浴衣姿の女性ということで華やかさがありますが、1つ1つの作業に無駄が無く秀麗です。
桜模様の丼やレンゲがお洒落ですね〜。動物系スープに香味野菜を入れ強火で煮込んだ白濁スープを濾し、挽肉と合わせ清湯スープにするという手法を取り入れています。そこに利尻昆布やハマグリ、アサリ、節などの魚介系スープを合わせたもの。無化調ですが旨味が豊か。醤油ダレにもシジミを使っていてやはり貝類の旨味が活きていますが、主張しすぎず全体的に丸みを持たせています。これだけでも特に単調な味だとは思わないけれど、さらに数種の青菜やブラックペッパー等で動きとキレを出しています。麺は表面がぬるっとした面白い食感ですが、小麦の風味が心地良く感じられ美味しい。チャーシューはアグー豚のベーコンと低温調理されたもも肉。ベーコンは小ぶりですが風味が強く、しばらく鼻に香りが残っていました。