2015年7月7日オープン。東京ラーメンストリートに出店していた店舗の移転という形になります。八丁堀店の特徴は何といっても注文後に粉から製麺される手打ち麺。馬賊@日暮里や麺食堂X@立石等、手延べによる製麺を行っている店はありましたね。自分が注文したラーメンの麺打を見ながら待つ時間は何とも不思議で贅沢な気分になります。
スープは煮干の旨味で溢れていますが動物系の出汁は抑えられています。でも強い苦味を感じる程ではないので幅広く好まれそうですね。しかも適度な塩分なのでぐいぐい飲めちゃう。そこに合わせるのがたった今打たれ茹でられたフレッシュな麺。太さのある平打ち麺ですごく瑞々しい。縮れがつけてあるので食感も楽しめますね。これは美味いなぁ〜。チャーシューはバラとモモ肉。バラはしっかり火を加えてあって香ばしい。モモは低温調理されたしっとりしたタイプ。この手のチャーシューは個人的にあまり得意ではなかったんだけどこれは好き。小ぶりのメンマは乾燥メンマを水で戻し味付けされたものでこれも秀逸。細部まで非常に丁寧な仕事が光りますね。全てのラーメンに当てはまることかもしれないけど、このラーメンにおいての主役は麺だと思います。そしてその麺をいかに美味しく食べさせるか、そんな思いを究極に体現したようなラーメンだなって感じました。
らーめんは煮干と醤油の2種類あるのに対し、つけ麺は1種類のみ。どちらでくるのかと思いましたが見た瞬間でわかりますね(^^;)らーめんよりも煮干の苦味が強く出ています。もちろん醤油ダレもしっかり立たせていますが、動物系の濃度は上げずになかなか思い切ったつけ汁ですね。チャーシューは細切れになっています。麺はらーめんのものとは異なり、断面の四角い太麺です。打ち立ての麺ではなさそうですが、熟成が進んでいる感じもないのでその日に打たれたものだとは思います。しっかり噛み応えがあってこれはこれで良いのですが、らーめんの麺でも食べてみたいですね。
前回よりも煮干の濃度が濃くなったような気がします。同時に苦味もダイレクトに感じられ丼の底の方に煮干が粉末状になったものが溜まっていますね。今回のスープは煮干が苦手な人には少々受け入れがたい味かもしれませんが、僕は全身に塗りたくりたいくらい煮干が好きなので多少の誤差くらいで楽しめました(^^;)まぁ時間帯によっても多少スープの出方のバランスに変化があるのかもしれませんね。考えてみると麺も前回より若干太いような気がするかも。でも相変わらず美味いね〜。前回非常に印象が良かったので、そのイメージが壊れてしまうことを恐れていたのですが心配無用でした。