1961年(昭和36年)6月6日創業。店主の山岸一雄氏は、言わずと知れたつけめんの創始者であり、人望も厚く今や大勝軒の暖簾は全国区となっています。彼がいなかったらつけめんは存在していなかったか、もしくは全く別の形であったかもしれません。残念ながら都市開発のため、2007年3月で閉店となってしまうとのことです。
以前訪問した際は山岸さんがいらっしゃいましたが、現在は弟子の方が作られているそうですね。麺は山岸さんが打ったものかもしれませんが。最近多く見る豚骨濃度を高めたり、魚粉で強烈なインパクトを与えるといったタイプのつけめんではありません。豚ガラ、鶏ガラに鯖節がベースのつけ汁は、甘、辛、酸のバランスで食欲を誘い、柔らかめにゆでられた啜り心地の良い麺を食べさせます。どこか山岸さんの人柄が表れているような一杯でした。